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戦場カメラマン、ナベさん

昔、イスタンブールの日本人宿に泊まった時のこと
その宿の談話室では、毎晩のように旅人達が寄り集まって宴会をやっていた

イスタンブールは、文明の十字路と言われるだけあって、地理的にいろんな旅人が訪れる
トルコを目的に観光にやって来た人もいれば、これから鉄道でヨーロッパへ向かう人、北アフリカに飛ぶ人…かく言う私は、ユーラシア大陸を横断して東から陸路たどり着いたところだった

その夜は宴会メンバーの中に、これからイラクへ向かいます、という戦場カメラマンがいた
イラクは当時、戦争の真っ只中だった

並外れて丁寧な物腰、ゆっくりと一つ一つの言葉を噛み締めるように吐き出すしゃべり方
本人は大真面目なのに、なんだか全てがギャグに聞こえるような、すっとぼけた人柄
その晩は、酔っ払った勢いのまま何がしかのゲームの途中で忽然と姿を消し、発見された時は、泥酔してウルトラマンのポーズでドミトリーの床に転がっていた
誰もが、彼を好きにならずにはいられない
そんな人だった

ワタナベヨウイチと名乗る、まだ酔っ払う前の彼に、私は、どういう字を書くんですか?と、尋ねた
すると彼は、
さんずいへんの「わたる(渡)」、に、
部活動の「ぶ(部)」、
太陽の「よう(陽)」、に、
漢数字の「いち(一)」、
で、渡部陽一と申します
と、これまた、この上なくわかりやすく丁寧に説明してくれた

ナベさん
宿に居合わせたみんなは、彼のことを敬愛を込めて、そう呼んでいた



その後、AERAやいろんな雑誌で、彼の取材記事を目にした





昨晩、彼が、戦場カメラマンとして、バラエティー番組に出演しているのを偶然目撃した

うわ!

私は思わずテレビに向かって叫んでいた

ナベさん!
生きてたのねー(感)

ぶしつけながら、いつ命を失ってもおかしくないお仕事ゆえ、本気でそう思った

テレビの中の彼は、相変わらずの風貌に、丁寧でゆっくりで、すっとぼけたようなしゃべり方
(そのおかげで、戦場での出来事を語る話の内容は、とてもシリアスなはずなのに、ちっともシリアスに聞こえてこないのは、果たしていいんだろうか???(^ ^;))

私の知るナベさんと、全く変わってなかった
なんだか嬉しかった





あれから何年経ったろう

彼は、ずっと変わらず、フォトジャーナリストとして、
「伝える」ということに、
まぎれもなくその命をかけ続けていた





私は、あれから何をしてきたかな

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プロフィール

多歌子

Author:多歌子
(takako)
無国籍雑食民族系うたうたい。うたつくり。ヴォイス・トレーナー。
バックパックを背に、地球の上をほっつき歩き回り、インド、チベット、アフリカ、中南米、日本(奄美、沖縄、北海道etc.)等で、歌声や楽器という共通の言葉を通して、各地の人達と、交流を重ねる。インド、ダラムサラでのサロン・コンサートや、西チベット、カイラスでの音楽セッションなど各地で参加。西アフリカ、ガーナでは、民族楽器を学ぶ傍ら現地ミュージシャンのステージに立つ。
Popでエスニックな地球の音世界を追いかけ、民族楽器やダンス等との即興コラボレーションも行う。
一番好きな楽器は人間の声。
お絵描き&ビター・チョコレート大好き♪

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movie of an improvisation

齋藤美樹個展でのLivePainting(音楽を担当)、編集版

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