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Digest of Trinidad & Tobago(その1:「スティールパン」のお話)

Trinidad & Tobagoの旅から帰ってきて1ヶ月半。
ようやくですが、一気にまとめてレポートします。

おおざっぱにテーマごと。
まずは、スティールパンのお話から。

このほかに、
その2:「カーニバル」のお話
その3:「カリブ海に浮かぶ島国」のお話
も、別枠で書きました。
よかったらそちらも。。。



Digest of Trinidad & Tobago
その1:「スティールパン」のお話
※写真はこちら


今年の2月、カリブ海の南端に浮かぶ島国、Trinidad & Tobagoに行ってきました。
今回の旅、一番の目的は、何よりもスティールパンの音を聴くことでした。

パン(現地ではスティールパンのことをそう呼んでいます)。
ドラム缶を叩いて成形して音階が出せるようにした楽器。
トリニダード&トバゴの国民楽器で、学校の授業にもとり入れられてるそうです。
その産まれた背景にはとても重くて深い歴史があって、私にとって、以前からとても気になる存在でした。
それは昔、アフリカから奴隷として新大陸に連れてこられた人達の歴史。
ここでそれに触れていると長くなってしまうので、詳しい説明は例えばこちらを。


とにかくほとんど何の予備知識もないまま、ただシンプルに「行ってみよう」と思ったTrinidad & Tobago。
ご縁にまかせて、日程を決めてから後でわかったのは、その時期、ちょうどカーニバルと重なるということ。
そしてそのカーニバルの時期こそが、トリニダードでもパンを聴くのに一番いいということでした。
おー。
なんてラッキー。
ってか、何も知らなさすぎだったんですが。。。
以下は、実際に行ってみてからわかったことがほとんど。
結果的に、私は最高に恵まれていたのでした。



カーニバルはキリスト教のお祭りのひとつ。
ブラジルのリオや、イタリアのヴェネツィアが有名ですが、日程はカトリックの暦に従っているので、トリニダードのカーニバルも同じ時期に開催されます。

トリニダードでは、華やかでセクシーな衣装を着て踊りながら練り歩く、
2日間に渡るメインのパレード(カーニバル)の他にも、
ソカ(トリニダードのダンスミュージック)の王者を決めるコンテストや、
小林幸子もびっくりの衣装コンテストなどなど、
その時期は毎日のようにイベント目白押し。

パンのフルバンドの全国大会決勝戦、「パノラマ・ファイナル」も、ここで開催されます。
だからこの時期、世界中にちらばっていたスティールパン奏者がトリニダードに結集。
逆に時期をはずせば、巧い人達はみんな国外へ稼ぎに出てしまう。
ワールドカップの時だけ母国に帰るサッカー選手みたいなもん。
これが、この時期この場所で最高の演奏が聴ける所以なのでした。

ちなみにトリニダード国内では、パンのプレイヤーが専業で生計をたてるのはとても難しくて、
ほとんどみんな昼間はサラリーマだったりの兼業プレイヤーみたいです。
そんなわけで、チームの練習は夜から(日中はみなそれぞれ仕事してますから)深夜は1時2時になることも。
そして練習場は、なんと屋外。
音は生音の爆音(一番大きいラージバンドになると100人規模だし。初めて聴いた時はマジで何か爆発したかと思った)なんですけどね。
しかも、まわりは住宅街だったりすることもあるけど、、、いいのかしら、、、って心配する私は日本人。
後日、ご近所の住人(パン奏者ではない)にうるさくないのか訪ねたら、
「寝てるから平気よ。私はね」とか、言ってましたっけ。
ま、昔からあるものだし、我慢できない人は元からそんな立地に住んでないんでしょう。

パンのチームは、パンの製作もやってることが多いので、
練習場の傍らには、材料であるドラム缶が山積みになってたりもします。
私が、それまでに日本で見たことのあったパンは、高い音のするテナー・パンのみで、
形も色もスマートで、それがドラム缶からつくられるというのがいまいちピンとこなかったのですが、
トリニダードへ来て初めて、サイズはドラム缶そのもののベース・パンを目にしたら、
うぉー!本当にドラム缶だー!と、興奮してしまいました。

他にも面白かったのは、トリニダードの人達にとってのパンのチームって、
まるで日本でいうところのプロ野球やサッカーのチームみたいで、
各チームごとにそれぞれサポーターがついていること。
コンテスト本番では、声援だけでなく、ステージのセッティングとか、
とにかく人手がいる場面では、サポーターも楽器を運んだり、飾り付けを手伝ったりします。
私も、ご縁のあったチームと一緒にいたので、少しだけですがお手伝いの仲間に入れていただきました。
強いチーム同士だと、日本のプロ野球の巨人と阪神みたいに、なんとなく敵対関係にあるチームも存在するからおもしろい。
サポーターも、なんとなく派閥があったり、、、
私も、むこうでいろいろ見たり聴いたりしていたら、自ずと贔屓のチームとかできちゃいました。

コンテストで演奏される曲は、定番のものが多いようです。
それだけに、アレンジ次第で演奏の印象も良くも悪くもなるので、
アレンジャーはチームの勝敗の鍵を握ることになります。
実際、アレンジャーの移籍によって、チームが強くなったり弱くなったりということも。
これも、日本の野球やサッカーの監督の問題みたいでした。

また、パンのチューニングはとても高い技術が必要で、
そのプロフェッショナルであるチューナーもとても尊敬される存在。
コンテストのステージではアレンジャーに次いで名前をアナウンスされます。

本番当日は、朝からチューナーがチームの楽器をチューニング。
さらに低音系の大型の楽器は側面もペイントしてドレスアップ。
それらをいくつもの可動式カートに備え付け、カートごとトラックに積み込んで会場へ。
リハーサルは、本番ステージのあるスタジアム周りの広場で各チームやってるので、
観客は見放題聴き放題。
テレビでも放映される、一大イベントです。

とにかくパンの音に、
頭のてっぺんから爪先までどっぷり浸かってきました。
フルバンドのパンの音色って、時々、人間の声の合唱に聴こえるんです。
それに気づいた時は、びっくりとともに感動。
特にロングトーンの時。
ちょうど音色的には女声のアルトぐらいの感じ。
それだけ倍音がすごいんでしょう。

そしてあれだけ細かくて速いフレーズを、
あれだけ多人数(先にも書いたけどラージバンドになると100人規模)のユニゾンでぴたっと合わせるテク、半端じゃない。
それだけのプレイヤーを、頭数そろえるだけでも大変なこと。
だから、トリニダード以外で、この音色を生で聴くことはたぶんとても難しい、ほとんど奇跡なんだと思いました。

コンテストが終わった翌日は、みんなのんびり。
しばらく練習しないんだろうな。。。

また来年。
See you next carnival !
そう言って、海を越えて集まっていたプレイヤー達は、
コンテスト終了後、お互いの別れを惜しんでいました。




写真はこちらにupしました。
Steelpan Pan Pan! スティールパン
並びは時系列です。

これ以外の現地の写真は、テーマごとにそれぞれ、
その2:「カーニバル」のお話
その3:「カリブ海に浮かぶ島国」のお話
から飛べるようにリンクはってありますので、よかったらそちらものぞいてみてくださいね。

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プロフィール

多歌子

Author:多歌子
(takako)
無国籍雑食民族系うたうたい。うたつくり。ヴォイス・トレーナー。
バックパックを背に、地球の上をほっつき歩き回り、インド、チベット、アフリカ、中南米、日本(奄美、沖縄、北海道etc.)等で、歌声や楽器という共通の言葉を通して、各地の人達と、交流を重ねる。インド、ダラムサラでのサロン・コンサートや、西チベット、カイラスでの音楽セッションなど各地で参加。西アフリカ、ガーナでは、民族楽器を学ぶ傍ら現地ミュージシャンのステージに立つ。
Popでエスニックな地球の音世界を追いかけ、民族楽器やダンス等との即興コラボレーションも行う。
一番好きな楽器は人間の声。
お絵描き&ビター・チョコレート大好き♪

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齋藤美樹個展でのLivePainting(音楽を担当)、編集版

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